ビーチボーイズ
(写真は当時sionecafe 〈ikepon〉が撮影したものです)
今日は、再放送が終わったということで、ビーチボーイズを書いた
脚本家、岡田惠和さんの当時の話をご紹介しますね。
▲▼▲自分へのご褒美 by 岡田▲▼▲
連続ドラマ「ビーチボーイズ」は、自分にとっては、何年か頑張ってきたことへの「ご褒美」みたいなドラマでした。 最初の企画打ち合わせの際の亀山Pの「夏はやっぱ海だろ」のひとことでスタートしたこのドラマ。 とにかく気持ちのいいドラマを書きたかったし、そう努めたつもりです。 めざしたのは「ビーチボーイズ」というタイトルがついた連作短編集の味わいでしょうか、 いい感じなテイストの演出と、細部にまで凝った美術、旬の俳優さんたちの肩に力の入ってない演技のおかげで、 自分でも大好きな作品になりました。
▲▼▲スペシャルについて by 岡田▲▼▲
めざした感じは、2時間半バージョンでも同じです。当初、このドラマで2時間半も持つんだろうかと思いもしましたが、 楽しんで書けました。思えば中学生の頃、ビーチボーイズのファンだったわたしは地元のレコード屋で、 男性コーラスのコーナーに入っていた彼らのレコードを、ロックBのコーナーに密かに移動させたりしてました。 それがいま「ビーチボーイズ」を書いてる。なんだか不思議な気分です。 ロケに行ってる亀山Pは電話で「撮影大変だよ、この本」と言ってました。脚本家でよかったなとしみじみ思う瞬間です。
そうか!BBは広海カーブで反町君が気持ちよさそうに言う、この言葉で始まったけど、この言葉は亀山Pの口から出た言葉だったんですね。 あたりまえのようだけど、とってもいい言葉ですね。
「 夏はやっぱ、海だね!」
今年、海にでかけたら、言ってみませんか♪きっと、言ったあと気持ちよくなれますよ。
「夏はやっぱ、海だね!!」
今回の再放送で、第5話の山本太郎さんが出ていた回が
丸々カットされていますが、これは選挙前で政治家に転身しているので、
何らかの影響があったんでしょうね。ぼくとしては房南中学プールでの
桜井vs清水をみたかったです。
そのほかにも少しづつカットシーンがありますね。
広海と真琴が海都の会社を訪ねる回で、真琴が伝言報告しますが、
それが書いてあった紙は、新聞チラシの裏に書いてありました。
カットされたシーンの画像ですが。。。
置き手紙の書いてあったチラシを持つ春子さん、
平成の館山を知っている人は、このチラシ知ってますよね。
館山市長須賀のクランクのところにあったニコニコスーパー。
新聞に折り込まれたチラシは、こんなでしたね。
もう、このスーパーはありません。いまはアパートが建っています。
フジテレビのドラマ画像ですが、店内の懐かしい様子が映ってます。
ぼくの知っている店員さんが映り込んでいます。
夏の少年の心が蘇った海都は民宿ダイヤモンドヘッドにいた。
岸壁で釣りをしながら、部長は話したね。
「誰でもな、みんなお前みたいにやりたいと思うんだよ。思うんだ・・でもな、できないんだよ現実には。将来のことや家族のこと、いろんなことがあってな、できないんだよ。年取ったら今度こそって思うけど、そん時にはたいしたことできなくなっちまうんだろうな。俺は人生なんてそんなもんだと思う。思うことにした。・・・やれよ。好きにやれよ。そして失敗しろ。うんと後悔しろ。あんなマネするんじゃなかったって、会社辞めるなんてバカだったって、ボロボロの人生送って、うんと後悔しろ。俺の人生が間違ってなかったって、お前が間違ってたんだってこと、見せてくれよ。・・・その時また、見に来るよ」
堅実な大人の生き方をしてきた部長の心にも、少年の心は息づいていたに違いない。だから無謀にも見える海都の決断が眩しくもあったのかもしれない。海都はいまどうしているのだろう?僕の描いたスピンオフのように、会社に戻っているのだろうか?
1997年、民宿ダイヤモンドヘッドに集まってきた広海、海都。。。
本当は、第5話からはそれぞれが持つ問題を解決していく流れ。
5話がカットされましたが、そこには山本太郎さんの演じた
桜井が怪我したからオリンピックに行った清水の物語がありました。
そこで、広海はマイク社長のいうように元五輪候補というしがらみから清水の持っていた心の痛みを解放して、ただの馬鹿になってきた。
さて、今日の7話ですが、美智恵さんがやってきます。同時に海都の彼女である桜さんがやってきます。ここで桜さんはある意味で心の開放があり、美智恵さんもひとつ壁を超えることになります。楽しみですね。
ネタばれしないように、ここでは出演者のサインをご紹介します。
第7話の主役、謎の女性・美智恵さんを演じた浅茅陽子さん。
画像が横ですいません。
そして、海都の彼女、桜さん 秋本祐希さんのサイン。