この写真は館山市の南方の海岸散歩で拾ってきたものですが
これが何だか知ってますか?

見た目はオウムガイやアンモナイトの殻に似ていますが、
「タコブネ」と言います。タコ目アオイガイ科に分類されるタコの仲間です。
この殻を持つのはメスだけで、メスはカルシウム液を出して殻を作る。
殻はメスの体に着いてはいないので抜け出すこともできる。
さてオスはこの貝に乗るタコのメスの20分の1くらいの大きさで、
メスを見つけると寄っていき、8本以外に1本の交尾用のペニス足を持ち、
精子袋を収納するこの足を挿入するとプツリと切断されてしまう。
メスは体内に残る複数のオスのペニス足で受精する。
               (早川いくを著「へんないきもの」より
殻は7~8㎝程度にしかならず、メスダコを乗せて
海を漂いながら稚魚や甲殻類を捕食する。

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