館山を愛した極真空手の創始者、大山倍達先生の伝説はたくさんあります。
ぼくは、UWFというプロレス団体のファンで、
日本各地で開催された興業に出かけました。
こういうライブ感覚でUWFを見に行くファンを、
当時は「漂流者」と呼んでいました。
このUWFの中心にいたのが、
プロレスラーの前田日明(まえだ あきら)でした。
当時は無敵と言われていたデンジャラスヒーローでしたが、
雑誌で大山氏との対談がありました。
漫画「空手バカ一代」を読んで育った前田さんは、漫画に描かれていた話に及んだ。
漫画の中では、猛牛と闘ったり、
中東に行った時に国王からゴリラと闘わされた話があり、
前田さんの興味津津な質問はつづいた。前田さんも空手少年だったんですね。
この対談のしめで、大山氏は前田さんにこう助言したのでした。
「前田くん、きみ、虎と闘いなさい!きみならできるよ」
そう言われて、苦笑いを浮かべた前田さん。
「虎。。。ですか。。。(笑)」
達人の言うことは、冗談ではなかったようだ。
闘えるような気がしてくるから不思議だ。
当時、USA大山空手のウィリー・ウィリアムスは
熊と闘って最強を示していました。