2000年に頂いたサインですが、数見選手は達筆ですね。
この頃極真の代表的な空手家でした。
大山総裁が見守る中、本部道場での試練の100人組手に挑戦しました。
気合とともに本部の猛者たちが入れ替わり立ち替わり、
数見選手に拳、蹴りを叩き込んでくる。それを一人一人相手をしていく。
みんな簡単に一本勝ちできる相手ではない。
数見選手の体力消耗と痛みは、その人数とともに蓄積されていく。

数十人との組手が経過した頃、大山総裁が組手を止めた。
激しい組手を仕掛けてくる極真の猛者たちを相手にしていて、
数見選手の顔面から血の気が引いていて、皮膚には傷が目立ってきた。
その異変に気が付いた大山総裁が一時、組手を止めたのだった。

「きみ、だいじょうぶか?」という総裁の声に
「押忍!」としっかり答えた数見選手を見て、組手は再開された。
そして、見事に極真100人組手が達成された。

数見選手は毛筆でこれだけの文字を書ける人、
きっと繊細な心の持ち主。。。それでいて極真を代表する空手家でした。
これは僕にとって、頑張るときの大事な宝物となっている。
CIMG9539