海岸物語
8月9
8月5
7月24


混んでいますね。
向こうに川崎の街が見える。
右に東京の街、左に横浜の街が
見える。
こんな景色が見られるなんてね。
ここから海底トンネルで
向こうまで行ける。
アクアラインが出来る前は、
千葉県と神奈川県の間は
東京湾を渡るフェリーしか
なかったよね。
今もある金谷港から久里浜港を
つなぐ東京湾フェリー、
ビーチボーイズでも、
ルノーキャトルで東京に向かう
反町くんと広末さんが
フェリーからおむすびを落とす
シーンが懐かしい。
木更津港と川崎をむすぶ
フェリーもあったね。
男女7人秋物語では、木更津から通勤で川崎へ向かうさんまさんが
フェリーロケで登場してたね。
そんな頃のことを思い出して、この風景を見ていた。
暑いけど海風が気持ちよい夏の始まり。。。
6月12
4月8
星 屑
数日して、学校帰りの道で2年生たちが待ち伏せしていた。
「待てよ!1年坊主」
「何ですか?」
「おまえ、山崎さんに何を言ったんだ」
「何も・・」
と言ったとたんに、拳が飛んできた。1メートルほど飛ばされて草むらに倒れた。
2年生は馬乗りになってきた。
「俺たちのことをチクったんだろ!」
「俺はただ・・山崎さんとあなたたちが同じ人種とは思えなかったんで・・」
「なにい!生意気なんだよ、おまえは!」
二人の2年生は、顔が変形するほど殴り続けた。
「ケッ!俺たちに逆らうとこうなるんだ。分かったか!」
捨てゼリフを残して、ふたりの2年生はお互いにタバコに火をつけて去って行った。
辺りはもう暗くなってきた。家に帰らなきゃと思っても、体が痛くて動けなかった。
道端の草むらに仰向けに倒れた状態でどのくらい時間が経ったのだろう。
すっかり暗くなった初夏の夜空に、たくさんの星が輝いていた。
ぼんやりとしていた眼にも夜空の星たちが見えていた。
「きれいだなあ・・・」
殴られて醜くなっていたが笑顔になれた。
「あいてて・・・」
顔の表情筋を動かすだけで痛かった。
「なぎ!大丈夫か?」
帰りが遅い凪を心配して、じいちゃんと父が探してくれていたようだ。
「あ、じいちゃん・・・」
じいちゃんは僕を背負って、家路についた。
「じいちゃん、ありがとう・・・」
「ああ、無事でよかった」
「え?無事だって?」
「ああ、凪よ。じいちゃんや父ちゃんは、毎日命を張って海に出てるからな。こんなのたいしたこっちゃないぞ」
と、笑った。じいちゃんはじいちゃんで、元気づけたくてこんなことを言ったが、じいちゃんの話は真剣に受け止めていた。
「じいちゃん・・・」
「なんだ?」
「僕が小学校の時も、こんな風に背負われて帰ったことがあったね」
「ああ、春におばさんのところで遊びすぎて、夜になったときだなあ」
「ううん、それだけじゃないよ。何度もあった」
「そうだったなあ。おまえはじいちゃんのところに来たときは、まだ小さかったからなあ」
「うん」
「じいちゃん・・」
「なんだ?傷が痛むのか?」
「ううん、星がきれいだね」
「ああ、きれいだなあ」
「じいちゃん、あの歌をまた歌ってよ」
じいちゃんは、降り注ぐ星空の下で、僕を背負ったまま歌い出した。
それは子供の頃から聞かされた子守歌のようなものだった。三橋美智也の『星屑の街』という曲だった。この曲を聞くとやすらぐ。そして何故か泣けてくる。僕が初めてひとの心の温かさと、ひとりぼっちの寂しさを噛み締めたときの曲だった。涙があふれてきた。じいちゃんの背中で体が震えた。それを背中で感じ取ったじいちゃんは、腹が煮えたぎるほど怒っていた。孫をこんな目にあわせたやつらを叩きのめしたかった。でも、孫が「目には目を」的な考えを持つことだけはさせたくなかったので、やさしく歌いながら坂を下りていった。遠く海の近くに家の灯りが見えてきた。
〈 つづく 〉
数日して、学校帰りの道で2年生たちが待ち伏せしていた。
「待てよ!1年坊主」
「何ですか?」
「おまえ、山崎さんに何を言ったんだ」
「何も・・」
と言ったとたんに、拳が飛んできた。1メートルほど飛ばされて草むらに倒れた。
2年生は馬乗りになってきた。
「俺たちのことをチクったんだろ!」
「俺はただ・・山崎さんとあなたたちが同じ人種とは思えなかったんで・・」
「なにい!生意気なんだよ、おまえは!」
二人の2年生は、顔が変形するほど殴り続けた。
「ケッ!俺たちに逆らうとこうなるんだ。分かったか!」
捨てゼリフを残して、ふたりの2年生はお互いにタバコに火をつけて去って行った。
辺りはもう暗くなってきた。家に帰らなきゃと思っても、体が痛くて動けなかった。
道端の草むらに仰向けに倒れた状態でどのくらい時間が経ったのだろう。
すっかり暗くなった初夏の夜空に、たくさんの星が輝いていた。
ぼんやりとしていた眼にも夜空の星たちが見えていた。
「きれいだなあ・・・」
殴られて醜くなっていたが笑顔になれた。
「あいてて・・・」
顔の表情筋を動かすだけで痛かった。
「なぎ!大丈夫か?」
帰りが遅い凪を心配して、じいちゃんと父が探してくれていたようだ。
「あ、じいちゃん・・・」
じいちゃんは僕を背負って、家路についた。
「じいちゃん、ありがとう・・・」
「ああ、無事でよかった」
「え?無事だって?」
「ああ、凪よ。じいちゃんや父ちゃんは、毎日命を張って海に出てるからな。こんなのたいしたこっちゃないぞ」
と、笑った。じいちゃんはじいちゃんで、元気づけたくてこんなことを言ったが、じいちゃんの話は真剣に受け止めていた。
「じいちゃん・・・」
「なんだ?」
「僕が小学校の時も、こんな風に背負われて帰ったことがあったね」
「ああ、春におばさんのところで遊びすぎて、夜になったときだなあ」
「ううん、それだけじゃないよ。何度もあった」
「そうだったなあ。おまえはじいちゃんのところに来たときは、まだ小さかったからなあ」
「うん」

「なんだ?傷が痛むのか?」
「ううん、星がきれいだね」
「ああ、きれいだなあ」
「じいちゃん、あの歌をまた歌ってよ」
じいちゃんは、降り注ぐ星空の下で、僕を背負ったまま歌い出した。
それは子供の頃から聞かされた子守歌のようなものだった。三橋美智也の『星屑の街』という曲だった。この曲を聞くとやすらぐ。そして何故か泣けてくる。僕が初めてひとの心の温かさと、ひとりぼっちの寂しさを噛み締めたときの曲だった。涙があふれてきた。じいちゃんの背中で体が震えた。それを背中で感じ取ったじいちゃんは、腹が煮えたぎるほど怒っていた。孫をこんな目にあわせたやつらを叩きのめしたかった。でも、孫が「目には目を」的な考えを持つことだけはさせたくなかったので、やさしく歌いながら坂を下りていった。遠く海の近くに家の灯りが見えてきた。
〈 つづく 〉
3月17

春の花々が咲き、温暖な土地です。
浜には、外房の雄々しい波が寄せています。
ショップもあって、サーファーがやってくる浜です。
細い道の向こうには、青い青い海が輝いています。
童謡「浜千鳥」の碑があり、ゆかりの浜なんでしょうね。

ここは捕鯨の港でもあって、
クジラの解体は、
僕も小学生の頃見学しました。
捕鯨反対の外国の団体が、
山の上に小屋を建てて
見張っていたのも記憶に新しい。

昭和の建物も残っていて、
興味を惹かれる街並みですね。
これは、
漁業関係の建物でしょうか。
そんな漁師町の民家を利用した
飲食店も見かけました。
港町の物語が見えてくるような
不思議なエリアですね。
きっとドラマのロケなんかには
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