2011年の3月11日、東日本大震災から始まった「動く大地の時代」。これは869年、平安時代の東日本に大被害をもたらした貞観地震に肩を並べる1000年に一度の震災ともいわれた。最近の研究で、1611年の慶長三陸地震の見直しから,これも同等ではなかったかと言われている。

僕たちは、マグニチュード9.0という歴史的にも最大級規模の地震の目撃者となった。宮城県で震度7、北米プレートが530m動き、地盤が120m 沈下した。これをきっかけに、日本は地震の活動期に入ったとされる。地球科学的に言えば「動く大地の時代」に入ったのだそうだ。ここ館山でも、関東大震災が来たのかと思うほどの揺れに驚いた方も多いと思います。
CIMG0448京都大学の人気教授、鎌田浩毅教授は4年ほど前にお仕事をさせていただいた。教授は、かつてない地震の連鎖が始まると言う。教授の専門分野である火山活動が気になるところである。地震による地殻変動が活火山の噴火活動を誘発するんだと言う。実際に3.11以降、日光白根山、焼岳、箱根山、新島、神津島と活性化が疑われる火山が見受けられる。富士山も例外ではない。館山の土地は火山灰で覆われているらしいが、富士山が噴火すれば、千葉県は火山灰で移動手段も失われてしまう。

さて、こう考えてくると、大きな災害では館山は陸の孤島なのかと思ってしまう。地震や台風で、電気は止まり、水は止まり、店には食べ物がなくなる。病院や介護施設にいる人はどうなるんだろう。聞くと、担当者が買い出しに行くとのこと。予備に備蓄できるものと言ったらレトルトもの。この辺の部分は詳細には語れないが、ベッドの上の人は困るだろうなあ。

1294806158_2365292高速バスで東京駅に向かって高速が降りると右手に見える南部さんの会社PASONAビルではビル内で野菜や米を作っている。これを非常用に安価でできる施設を持てないかという考えが浮かぶ。火山灰が降れば、しばらくのあいだ生野菜を食べることはできなくなる。他県からの流通もままならないだろう。頼みは自衛隊基地の存在だが、行政は手も足も出なくなる。室内野菜の施設を研究する施設と、それを利用したレストラン、高齢者までの市民を上げて動くことも面白い。海の魚介類、クジラやイノシシの動物性たんぱくには恵まれた環境の南房総。そろそろ地震や火山、台風に備えた街づくりがあってもいい時代になりました。

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